“デジタル生活”への移行で行政サービスの利便性も高まる(イメージ)
日本人の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳。人生の終盤戦を豊かに生きるためには、年齢に負けず若々しく過ごすことを考えたい。総合内科医で秋津医院院長の秋津壽男医師は「身だしなみ」をポイントに挙げる。
「ウィッグをつける、髪の毛を染めるなど、人目を意識して身だしなみを気にするとアンチエイジングに繋がります。近所のスーパーに行くのに着替えるだけでも、気持ちが切り替わり、背筋も伸びます」
おしゃれをして人に褒められたり、外出先で楽しく会話をすることは心身の活力に繋がる。
「動ける範囲で社会に接触することで様々な刺激を受け、『幸せホルモン』のオキシトシンや『やる気ホルモン』のテストステロンの分泌を促します。日々の生活が意欲的になることで認知症を遠ざけ、幸せホルモンによりストレスが和らぐことで免疫に関わるナチュラルキラー細胞が活性化して、健康寿命を延ばす効果も期待できます」(同前)
そうした身だしなみの一環として、将来の介護を見据えた「ムダ毛の処理」も検討したい。
「介護を見据えていわゆるデリケートゾーンの脱毛をする方が増えています。排泄時のケアなど衛生面の管理がしやすくなるなど、80歳を過ぎて行なう選択はありだと思います」(同前)
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