“デジタル生活”挑戦で生活は格段に便利に
パソコンやスマートフォンを駆使した“デジタル生活”にも挑戦したい。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢氏はこう言う。
「身体的な負担が増してくる年代だからこそ、デジタルの活用は大きな助けになる。インターネットを使いこなしキャッシュレス決済と組み合わせれば、食料品などの重い荷物を運ぶ労力やATMで現金を引き出す手間から解放され、生活は格段に便利になります」
使いこなすために必要な知識やスキルの習得といった手間を上回る効果が期待できるという。
「ホテルやチケットの予約・キャンセル、食品など定期購入品の解約手続きの多くは電話よりネット経由がスムーズに進む傾向があります。特に旅行関連の手続きは窓口に並ぶ時間を考えるとオンラインの操作が圧倒的に効率的です」(同前)
デジタル生活への移行により行政サービスの利便性も高まる。
「医療費控除を受ける際など、高齢になると確定申告をしたほうが有利なケースが出てきます。そうした場合でも、スマホでマイナンバーカードを読み取って国税庁のe-Tax(電子申告)システムを利用すれば、税務署に出向く必要がありません。さらにマイナポータルとの連携機能で医療費控除に必要なデータを自動で取得・入力できるため、確定申告時の手間が大幅に省けます」(同前)
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※週刊ポスト2025年11月28日・12月5日号