パチンコホールで抽選を受けるために配られる整理券
演者の来店イベントはホールの売上に直結する
前出の調査によると、パチンコ・パチスロの“演者”の総数は、1400人から1700人と推計されるという。また来店イベントの告知ポスターには、一般的にはほぼ無名の、知る人ぞ知る演者の名前が書かれていることが多い。一般的な知名度は「関係ない」ということか。
「知名度が高い“だけ”のタレントの場合、タレント目当てで集まった人がパチンコやパチスロを打ってくれる可能性は低い。一方でパチンコ・パチスロの演者はそもそもユーザーに知られた存在であり、演者目当てで来店したユーザーは確実に遊技して帰ります。つまり、演者の来店イベントの方がホールの売上に直結するんです」
タレントの来店イベントの場合、実際にタレントが遊技する時間は短いことが多い。中にはまったく遊技せず、サイン会や撮影会を終えれば帰ってしまうこともあるという。その点演者の場合、必ずある程度一般客と一緒に遊技する。動画の収録が行われるケースも多い。
「イベントにくるユーザーは、大前提として『勝ちたい』と思っている。勝つためには“良い台”に座らなければならないわけですが、その演者の存在が“良い台”のヒントになることもあるんです。
基本的にイベントの告知において、高設定が入っているパチスロの機種などを明示するのは禁止されていますが、来店する演者の好きな機種や得意な機種があったら、それが“良い台”のヒントになっていると見ることもできる。そういった“狙い目”があるという理由で来店イベントに足を運ぶユーザーも多く、売上の見込める集客につながりやすいと言えるのです」
演者による来店イベントの中でも、特に集客力が高いものとそうではないものがあるという。後編記事では、多くのユーザーを集めることができる来店イベントの集客のカラクリについて紹介する。
■後編記事:《ホール対抗で“演者”がバトルする企画も》パチンコホールで高い集客力を発揮するYouTube番組の収録イベント、ユーザーが期待する“出玉還元”のポイントとは
