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【市場拡大】Z世代男性にも浸透する「ぬい活」の楽しみ方 推し活としてだけでなくファッション性も重視、コミュニケーションツールとしても重宝

「LABUBU」のメガ・フィギュアを持つBLACKPINKのLisa(Instagramより)

「LABUBU」のメガ・フィギュアを持つBLACKPINKのLisa(Instagramより)

「人と被りたくない」というこだわりも

“推し活”とファッション性のどちらも取り入れるAさんだが、実は、密かなこだわりは「人と被らない」ことだという。

「ラブブは人気が出ちゃってるので、つけてると被りそうなんですよね……。そうなるとつけたくなくなっちゃう。“人気だから買ったんでしょ”と思われるのがイヤで、あくまでも気に入って、好きだから買ったんだと言いたい。だからラブブは買ったけど、まだつけたことはありません(笑)。他にもハイブランドのよくわかんないキャラクターとか、平成に流行ったというレトロなぬいぐるみをあえてつけたりしてます。ぬいぐるみを選ぶ基準は、色がかわいくて、珍しいものですかね。アクセサリーのうちのひとつです」(Aさん)

好きだからこそ「つけることはない」という心理

 自分の推しのぬいを持ち歩き、時々は風景をバックに写真を撮影することもあるというのは、IT企業に勤める男性・Bさん(25歳)だ。

「推しのぬいぐるみをいくつか持っていて、1つは常時カバンの中に忍ばせていて、旅行先とかでこっそり写真を撮っています。つけることはないですね」(Bさん)

 なぜ、つけないのか。

「特に周りの人に見せびらかしたい欲求がないのだと思います……。むしろお気に入りは汚れたりキーホルダーから外れてどこかに行ってしまったりしたら大変。クリアケースに閉じ込めるのも好きじゃないので、つけることはないですね。だけどぬいぐるみは好きだし、写真を撮ればSNSにも上げたいので、バッグ入れておくという選択肢になっているわけです」

コミュニケーションツールのひとつ

 都内の高校に通う男性・Cさん(16歳)は、スクールバッグにはつけていないが、遊びに行く時用のショルダーバッグにぬいぐるみをつけている。「推し活」でも「ファッション」でもないという。では、どういった基準でぬいぐるみを選ぶのか。

「僕の場合、その時流行しているものですね。ちょっと前だと『おぱんちゅうさぎ』をつけていました。なんでつけるかというと、ぬいぐるみをつけていると初対面の相手とでも話が盛り上がれることがあって、コミュニケーションが取りやすいんです。だから選ぶぬいぐるみも、トレンドのものがなるべくいいなという感じ。家には、ゲーセンのクレーンゲームで取ったぬいぐるみが大量にあります。置いておくと、友達が来た時に『これ何?』と言ってくれるので、そこで盛り上がれます。あと、ぬいぐるみをつけてる人って、そんなに悪い人じゃなさそうじゃないですか」(Cさん)

 若い世代のあいだでは、女性だけでなく男性にも「ぬい活」が浸透しつつある。そのなかで、それぞれがこだわりをもって楽しんでいるようだ。

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