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《医療費・薬代を抑えるテクニック》ジェネリック薬だけじゃない!1度の受診で最大3回まで薬を受け取れる「リフィル処方箋」なら、受診にかかる費用を3分の1に削減可能

3割負担で窓口で支払う医療費はここまで増える

3割負担で窓口で支払う医療費はここまで増える

3回使える処方箋

 2022年4月からは、1度の受診(1枚の処方箋)で最大3回まで薬を受け取れる「リフィル処方箋」が導入された。これを利用できれば、受診にかかる費用が3分の1に抑えられるほか、受診の回数や通院時間、診察の待ち時間を減らすことができるなどメリットが多い。長澤氏が解説する。

「リフィル処方箋は、患者さんの症状が安定している場合に限り、薬剤師の服薬管理のもとで一定期間内に3回まで利用できる処方箋です。具体的には高血圧や糖尿病などの生活習慣病のほか、花粉症などアレルギー性鼻炎などの慢性疾患が対象で、医師が可能と判断した場合に処方箋の『リフィル可』の欄にチェックが入ります」

 医療費削減のために検査費にも目を向けたい。検査には保険適用と全額自己負担の2種類があり、例えばCT検査を受ける際、全額自費で約2万円かかるケースと保険適用となり6000円程度で済むケースがある。医療経済ジャーナリストの室井一辰氏がいう。

「2つを分けるのは『自覚症状』です。呼吸が苦しいなど自覚症状があり、医者の指示で検査を受けると保険適用になります。一方、健康診断のオプションでCT検査を付けるなど自覚症状はなく予防目的で受けると全額自己負担となる。頻繁な検査は過剰医療にも繋がるので注意が必要です」

 このほか知っておきたい別掲の表にまとめた。これらの仕組みをフル活用すれば「3割減も可能」と室井氏は言う。医療費節約は「日々の積み重ね」と心得たい。

 関連記事《【通院しながら「医療費3割」減らす15のテクニック】「診療明細の科目変更」「薬の賢いもらい方」「検査を保険適用に」…医療費負担増の制度改悪に備える知恵と工夫》では、実際に医療費負担増が実現した場合に、定期的な通院が必要となる生活習慣病などの「7つの疾病」について試算するとともに、医療費を3割減らす様々な方法について詳細に解説している。

※週刊ポスト2025年12月19日号

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