トレーニングそのものがプレッシャーに
関西の大手トレーニングジムに入会した会社員の女性・Bさん(30歳)は、ジムが自宅から徒歩3分の場所にあったにもかかわらず、パーソナルトレーニングを挫折したという。
「30代に入って体重が落ちにくくなり、自己流では限界だと思ってパーソナルトレーニングを始めました。“デキル女性”のあいだで、『ワークアウト』とか『パーソナル』が流行っているため、もともと憧れもあったんです。
週1回で月4回、料金は月3万円くらい。同じジムの通い放題プランが1万円。合わせて月に4万円ですね。正直安くはなかったけれど“健康への投資”だと思えば必要経費だな、と自分に言い聞かせていました。家の目の前にあるし、絶対に毎日通る場所だから続けられるだろうと思っていたんです」(Bさん)
しかし、彼女を襲ったのがプレッシャーだ。
「最初は筋肉がプルプルするくらい痛くて、それが『達成感!』と感じて、続けられる自信がありました。しかし仕事が忙しくなり、体調を崩したりすると、トレーニングの予定そのものがプレッシャーになってきて。『直前キャンセルはやめてほしい』と言われていたこともプレッシャーになりました。
担当は20代前半くらいのトレーナーさんで、とても親切でしたが、私のサボり癖が伝わってからは、『そういう人ね』という感じで期待されなくなったことを感じ、また落ち込んでしまい……。ジムに行くと彼女がスタジオ内にいるので、パーソナルだけでなく、ジム自体にもだんだんと足が重くなっていきました。
結局、半年後、生活費を見直すタイミングで退会しましたね。やめた直後は後悔もありましたが、いまでは散歩したり、YouTubeを見ながらストレッチをしたりしています。やはり私にはこのくらいがちょうどよかったみたいです」(同前)
健康のために始めた習慣を途中でやめることに、後ろめたさを感じる人もいるはずだ。しかし、健康法にも相性やタイミングがある。物価高騰が続く今、無理のない支出で、生活のなかに自然に組み込める健康習慣を選び直すことも、立派な自己管理の一つかもしれない。