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ビジネス

「2030年に向けて賃金は上がらず、仕事は失われていく」世界経済フォーラムが提示した“AIの進化とそれを受け入れる人間の準備”によって分岐する恐怖の未来予想図

世界経済フォーラムが提示した未来予想図とは(Getty Images)

世界経済フォーラムが提示した未来予想図とは(Getty Images)

 生成AIの進化によって、私たちの生活はどのように変わっていくのか。来たるべき世界はユートピアなのか、あるいはディストピアなのか──。多くの人たちが漠然とした不安を抱くなか、世界経済フォーラムが、「AIの進化とそれを受け入れる人間の準備」によって分岐するシナリオをレポートで発表した。そこで描かれた未来予想図はどのようなものなのか、イトモス研究所所長・小倉健一氏が読み解く。

 * * *
 生成AIのための巨大なデータセンターが唸りを上げ続けている光景を想像してみたことはあるだろうか。そこには、数えきれないほどの高性能なマシンが並び、都市一つ分にも匹敵する膨大な電力を消費しながら、人類がこれまで生み出してきたあらゆる知識や言葉を貪るように食べ尽くしていく。夜通し響くファンの低いうなり声、熱を帯びた空気、そして無数のLEDが点滅する冷たい光景。それはまるで、機械が人類の記憶を吸い尽くす怪物のように見える──。

 こうしたデータセンターを構築するために、世界中で投じられている資金は、日本円にして100兆円を優に超えると言われている。国家予算規模の巨額な資金が、橋や道路、病院や学校ではなく、目に見えない知能を磨き上げるためだけに注ぎ込まれているという事実は、現代という時代がどこへ向かおうとしているのかを、物語っている。

 巨額投資の先に待っているのは、どのような社会なのだろうか。多くの人が漠然とした不安を抱く中で、一つの予測が示された。

 2026年1月、世界経済フォーラム(WEF)が発表した「ニューエコノミーにおける雇用の4つの未来:2030年のAIと人材」(Four Futures for Jobs in the New Economy: AI and Talent in 2030)というレポートだ。サーディア・ザヒディ氏やアッティリオ・ディ・バッティスタ氏らによって著された同レポートは、AI技術の進化速度と、それを受け入れる人間の準備状況によって分岐する、いくつかの未来を描き出している。

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