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大竹聡の「昼酒御免!」

【大竹聡の昼酒御免!】誰がなんと言おうと「チャーメン」は酒に合う 「四谷しんみち通り」の先に待ち構えていたラーメン屋で飲む愉しみ

少し甘い腸詰めはクセになるうまさ

少し甘い腸詰めはクセになるうまさ

5800万円馬券をとるのはどんな人なのか?

 腸詰めを一口食べて、ああ、そうだ、この店の腸詰めだと、思い出した。スパイスが効いていて、少し甘い。五香粉(ウーシャンフェン)だったか。八角、シナモン、クローブなどを混ぜた香辛料は、やはり台南で食べた魯肉飯(豚バラの甘辛煮をご飯にかけた丼)にも同じような匂いを嗅いだ。

 いわば中華風のソーセージなのだけれど、ネギと辛みそと一緒に口に入れると香りと味と爽快な歯ごたえが口中を満たし、実に豊かな気分に包まれる。これは、ウイスキーに合うし、飲み方はハイボール、水割り、オンザロック、ストレート、どれでもいい。

 とにかく、酒が進む。昼酒のスタートはいつも、ゆるゆると飲むのだが、この日の私は、黒霧を早くもお代わりし、腹の奥のほうから体を温めにかかるのだった。

 気が付けば、話題は、1月末の競馬になっていた。1月31日小倉競馬第6レース。まだ勝ったことのない未勝利馬に、若手騎手が騎乗するという地味なレースでのこと。1着から3着までの的中に賭ける3連単馬券で、5800万円をこえる配当がでた。100円の馬券が5800万円である。JRA(日本中央競馬会)の歴史の中でもっとも高い払い戻しになった。

「ああいう馬券は、開催週は内枠を全頭買うとか、なんか決めて打たないとひっかからないよね」

 私がそう言うと、ケンちゃんは私の見解を意に介さず、にこやかに言うのだった。

「僕の場合、小倉競馬場には何十万も貯金しています、はははは」

 豪快である。私は何年もの間、小倉競馬場では負け続きだったけれど、ある年、取材終わりに一人で出かけたとき、不思議に何連勝もして、それまでの負けを帳消しにしていた。最近は、小倉のレースをほとんど買わないので、ちょい浮きのまま事なきを得ている。そんな私も、先般の5800万円には痺れた。なにしろ、その馬券、買った人はたったひとりだった。全員が当たらない馬券を、ひとり買っている、ということがすごい。これは強いとか弱いとか、そんなレベルの話ではない。そういう人が、ごくごくたまに、いるということである。

 私は毎週馬券を買う。買う以上は、5800万円が、あるかもしれない。ただし、誰も見向きもしない組み合わせに金を張ることができるかどうかが問題だ。たった100円でも、誰も買わない馬券を買えるかどうか。そこである意味、人間が試されているように思える。

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