寿スピリッツのギフトスイーツ(同社提供)
使いやすい優待を選ぶのもコツ
元消防士で資産10億円超の億り人・かんちさんは、長期分散投資で600超の銘柄を保有し、そのうち優待株は350銘柄以上。金額換算すると年間約120万円分の優待品を手にしているという。その選び方についてこう指南する。
「まず目的をはっきりさせることが大切。優待を一生もらい続けたいと思える銘柄を選ぶ。それなら株価が下がっても不安にならないし、株価にかかわらず優待が廃止になったら手放す判断ができる。何より身近な優待品なら家計の足しになり、節約につながります。その結果、浮いたお金を株式投資に回せるので、さらに分散が効いて負けにくくなります」
身近な店舗などで使いやすい優待を選ぶのもコツだとmtipsさんは付け加える。
「株主優待は使ってなんぼ。株を買う前に金券ショップで気になる株主優待券を買って実際に店舗で使う『優待体験』をしてみる。それで気に入ったら株を買ってみるのも一つの手法です」
優待銘柄に1億円以上投資しているペンギンさんは、「株価の安定」をメリットに挙げる。
「優待銘柄は長期保有する投資家が多いので売られにくく、株価が比較的安定しているのが魅力。また優待が廃止されにくい自社製品を優待品にしている企業が注目です」
資産1.8億円で優待に詳しい専業主婦投資家のようこりんさんは、「割安な優待銘柄を買えば、優待と配当で満足感を得つつ、株価上昇を待つ楽しみも持てます」とする。
ヨンキュウのうなぎの蒲焼(同社提供)
優待を新設した銘柄にも注目
優待投資の達人たちが注目する銘柄はジャンル別に別掲表にまとめた。食品メーカーなどの自社製品のほか、カタログギフト、使い回しの利く金券・ポイントなど多種多様だ。
なかでも優待を新設した銘柄に注目する澤井さんとペンギンさんは共にカルビーを挙げ、約2万円で買えるソフトバンクはかんちさん、mtipsさん、ようこりんさんが揃って推した。
使い方も様々ある。資産10億円超の兼業投資家・株億太郎さんは「子供が生まれた日にモスフードサービスを買って、いまでも家族みんなで優待券で食事をします。長期保有なので配当と株主優待で元が取れて、株価も上昇していますからいいことずくめ」と言う。
達人たちの助言を踏まえ、自分なりの楽しみ方を見つけたい。
※週刊ポスト2026年3月13日号

