オーバー60「採用される」「稼げる」仕事
60才からこそ「続く」「採用される」職を
60才を過ぎて「できるだけ長く働く」ためには、まずは「採用されやすいこと」が重要。いま、特に働き口が多く、60才以上も積極的に採用しているのが医療・介護業界だ。
「慢性的な人手不足で働き口が多いうえ経験や人柄が重視されやすいため、60代も就業率が高いのです。
介護職員は週4、5回のパート勤務でも時給1100~1500円ほどで、年収にして200万~300万円くらい。医療事務は180万~350万円くらい。上位資格であるケアマネジャーなら、300万~500万円くらいが目安です」(黒田さん・以下同)
これらの仕事に役立つ資格取得や研修を修了することで、採用されやすく収入を上げることもできる。
「介護職なら『介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)』。また、ドラッグストアの『登録販売者』もおすすめ。準薬剤師的な資格で地方でも求人が多く、60代以降でも働き続けられます」
採用後、長く続けるためには「体力仕事ではないこと」も重要。社会保険労務士の井戸美枝さんが言う。
「事務職、販売などの接客サービスのほか、コールセンターやマンションのコンシェルジュなどは高齢のかたも多い印象です」
ほかにも、医療事務や簿記などの資格は取っておくと仕事に結びつきやすい。難易度が高い簿記2級、FP2級が取れれば、保険代理店などの窓口でも働ける可能性が高くなり、簿記2級は経験次第で年収300万~400万円ほど見込める。経理補助やデータ入力といったパソコンを使ったデスクワークは「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」の資格があれば採用率が上がる。
「秘書検定もおすすめで、持っているだけで“マナーがわかる人”だと思ってもらえます。最近はオンライン秘書の仕事も増えていて年収600万円ほど稼いでいる人も」(井戸さん)
そうして作ったお金の「置き場所」も重要だ。後編記事では“金利のある時代”の銀行選び・資産運用などについて詳しく解説している。
(後編につづく)
※女性セブン2026年3月26日・4月2日号
