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「自己紹介」はなぜ面倒くさくなったのか

若者の間では性格診断「MBTI」が自己紹介の定番化…かつての「動物占い」ブームと何が違う? 令和の自己紹介がどんどん表面的なものになっていく事情

若者の間で自己紹介の定番となっている「MBTI」診断とは(イメージ)

若者の間で自己紹介の定番となっている「MBTI」診断とは(イメージ)

 自分らしさを求めることが当たり前になった今の時代は、とかく「自己紹介」が難しくなっている。趣味や特技は自己紹介の“鉄板”コンテンツだが、「本当に好きな趣味を言ったら引かれそうなので、あまり知らない人の前ではこれぐらいにしておこう」と考える人も少なくないのではないだろうか。

 そんな世相において、若者の間で自己紹介の定番になりつつあるのが、性格診断「MBTI」である。分類された自分のタイプを言えば、ある程度“そういう人なんだ”と思ってもらえる。「自分」の説明が省略できる。が、裏を返せば自分を型にはめるということでもある。それでいいのか――。千葉商科大学教授で働き方評論家の常見陽平氏が、「MBTI」が若者たちの自己紹介で定番化する理由について考える。【前後編の後編】

性格を4つの軸で16のタイプに分類する

 自己紹介のトレンドであり、“便利”なのが「MBTI」という性格診断である。性格を「外向/内向」「直感/感覚」「感情/思考」「知覚/判断」という4つの軸で、16のタイプに分類するものだ。いつ頃からか海外の著名人がこぞって自己紹介に表記するようになり、SNSでの拡散も相まって、日本でも若年層を中心に爆発的に流行しているが、個人的にはのりきれない。

 なぜ、おじさんは「MBTI」にのりきれないのか。

 タイパ時代、内省的な自己分析にいちいち時間をかけられない若者たちにとっては「本物っぽい」答えを得られ、相手に自分を理解してもらう手段として、実に手っ取り早い手段であることは理解する。人との対話を通じて内面をさらけ出すことを恐れる若者にとって、ポジティブな言葉で自分を定義してくれるMBTIの結果は、自尊心を守るための「よろい」のようなもの。一種の精神的な救いともなっているのである。

次のページ:かつての「動物占い」と「MBTI」の扱いは何が違うのか

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