過去に活用していたが「怖くなってやめた」20代男性
一方で、過去にAさんと同じように恋人選びに生成AIを活用をしていたものの、「怖くなってやめた」と語る人もいる。都内で大手メーカーに勤務する男性・Bさん(29歳)は、次のように実体験を語る。
「最初はアプリのプロフィール文を整えるために使っていたんですが、そのうちメッセージのやり取りも全部ChatGPTとGeminiに相談するようになりましたね。ChatGPTは有料プランに課金していたので、より具体的な返答が返ってくるので、次第にこちらがメインになって。たとえば、『いまA子さんとB子さんで迷っている。どちらに積極的にアプローチすべき?』『どちらのほうが成功率が高い?』とか相談していましたね(笑)」(Bさん)
ところが、BさんはあることがきっかけでAI頼みの恋人選びをやめることになったという。
「実際に会った相手が、AIの分析と全然違ったんですよ。アプリでのメッセージとか、会う前の電話の内容では『落ち着いていて誠実』『自分に好意を持ってくれているからアタックしてOK』とAIが判断していたのに、会ってみたらめちゃくちゃ塩対応で……。正直、会った瞬間から『早く帰りたい』っていう顔をされていたので、すごくショックでした。
会社の仲が良い同期にこのエピソードを話したら、爆笑されてしまって(笑)。『マジでやばいから目を覚ませ』と叱られました。現実を見ないとだめですね。自分の目で見て判断しないと、当たり前ですがお互い生身の人間なので」(同前)
マチアプによって出会いが効率化している一方で、「誰を選ぶのか」という最終判断をするのは、結局のところ人間同士だ。また、相手の個人情報を“生成AIに食わせる”ことが個人情報流出につながるリスクもあり、倫理観を持った活用が求められる。
AIを活用してより効率性や合理性を求めようとするユーザーも増えているようだが、こうしたツールとどう付き合うかが問われる時代になってきているようだ。