半導体株が放物線的な上昇を見せている(写真:イメージマート)
AI需要への期待を背景に、世界の半導体株が異例の上昇を続けている。SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)は2026年4月以降、わずか1か月強で50%超上昇。マイクロン、サンディスク、インテル、AMDなど主要銘柄では、25日移動平均線からの乖離率が40%を超える水準に達した。熱狂はまだ続くのか、それともドットコムバブルの再来となるのか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんによる、シリーズ「まるわかり市況分析」、森口さんが解説する。
主導する「主要4社」の異常なテクニカル指標
世界の株式市場を席巻する半導体株の熱狂は、今や「異常」とも言えるレベルに達しています。SOX指数は、かつて記録した18連騰という歴史的な記録が途絶えた後も、その勢いを衰えさせることなく上昇を継続しています。2026年4月からのわずか1ヶ月強で、その上昇率は50%を超えるという異例の事態に、市場は「バブル」の足音を感じようとしています。
この半導体株の熱狂を主導しているのは、主に以下の4社です。マイクロン・テクノロジー(Micron Technology)、サンディスク(SanDisk)、インテル(Intel)、そしてAMD(Advanced Micro Devices)。これらの銘柄は、いずれも25日移動平均線からの乖離率が40%以上という、極めて異例な水準に達しています。
SOX指数日足チャート 4月からの上昇率は50%を超える(TradingViewより)
通常、個別株において25日移動平均線乖離率が20%を超えると、過熱感が意識され、一旦の調整に入る可能性が意識されます。しかし、現在の半導体市場では、主要な企業が同時多発的にこの水準を大きく上回る乖離率を示しています。
マイクロン以外の3社は決算発表を機にさらに勢いを増しており、単なる期待先行だけではない期待感が株価を持ち上げている一方で、テクニカル的には極めて不安定な状態にあると言えるでしょう。

