高校卒業後に上京、渋谷でアパレル店員として働いた(撮影:杉原賢紀)
動画投稿サイトやSNSの「個による発信」に注目して「インフルエンサーマーケティング」事業を展開する株式会社トリドリ(東証グロース・9337、以下toridori)。同社創業者の中山貴之・代表取締役社長CEOが「ビジネスの原点」と語るのは、高校卒業後に東京・渋谷でアパレル店員をしていた時代にガラケーで書いていた「ブログ」とその反響だったという。中山氏に話を聞いた。(取材・文/池田道大)
四国・徳島から夜行バスで単身上京
SNSの普及とともに個人が様々な情報を発信して世の中に影響を与えるようになった。XやInstagramなどで多くのフォロワーを持つ「インフルエンサー」に、商品やサービスのPRを依頼したい企業をマッチングするビジネスを手掛けるのが株式会社トリドリだ。景品表示法で禁止されたステルスマーケティングを避けるため、発信者の投稿には「PR」の明示が義務づけられる。
同社は「『個の時代』の、担い手に。」というミッションを掲げ、「インフルエンサーマーケティング」(インフルエンサーを活用した商品やサービスのPR)をマッチングサービスとして提供する『toridori marketing(トリドリマーケティング)』を運営する。創業者で代表取締役社長CEOの中山貴之氏(36)はアパレル店員、カリスマブロガー、人気YouTuberという異色の経歴を持つ。保有する株式の時価総額が39億円に達し、マネーポストWEBが報じた「平成生まれの保有株億万長者」ランキングにも登場した(関連記事参照)。
そんな中山氏は自らのビジネスの原点を、「ギャル男時代に書いていたブログ」と語る。
1990年に兵庫県で生まれた中山氏は、その後家族で徳島県鳴門市に移り住み、高校卒業までを過ごした。
「男だらけの4人兄弟の3番目だったせいか、それほど縛られることもなく自由に過ごせました。徳島は田舎で将来の選択肢が少なく、高校を出ると県外で就職する人も多かった。それほど裕福な家庭でもなかったので小さな頃からお金稼ぎをしたかったんです。ファッションに興味があったので、高校を出たら上京してアパレル関係の仕事をしたいと思っていました」(中山氏・以下同)
