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ビジネス
妄想する決算「未来を読み解く決算書」

【決算書の読み方】売上高が増えていれば業績好調といえるのか? 売上高の「いい増え方」と「悪い増え方」を見分けるポイント

代表的な「売上高の悪い増え方」

妄想さん:じつは、売上高にはいい増え方と悪い増え方があり、それは赤字かどうかでは判断できません。

一ノ瀬君:いい増え方と悪い増え方?

妄想さん:たとえば、代表的な悪い増え方としては、数字を活用するための基本である「分解」ができていないケースがあります。

妄想さん:パソコンだけを赤字で売り続ける場合であれば、かんたんに赤字に気がつくことができます。しかし、複数の製品を展開している企業の場合はそうではありません。A製品ではきちんと利益が出ているものの、B製品は売れば売るほど赤字、それでも全体では黒字なのでB製品が赤字だと気づかず放置している、といったケースは現実にあります。

一ノ瀬君:なるほど。「分解」は必須だね。

妄想さん:ほかにも、たとえばパソコンを10万円で仕入れて、10万1000円で売っているので本人は利益が出ていると思っているものの、販売のためのコストで2000円使ってしまっているなんてケースも見られます。

一ノ瀬君:ああ、販売のためのコストって、たしか販管費(販売費及び一般管理費)だったかな。コスト面をきちんと理解してない人がけっこういるってことか。なるほどね、悪い増え方を理解するためにコスト面を正しく知る必要があるってことね。

 でもやっぱり、こういった代表例を見てみると赤字で売上が増えるのはダメってことなんじゃないの?

妄想さん:あえて赤字で売る、赤字で売ったほうが得という、いい増え方も数多く存在します。これを理解するためにはコスト面の理解を深める必要があります。

※妄想する決算・著『数字から企業の「リアル」がわかる! 未来を読み解く決算書』(高橋書店)を元に一部抜粋して再構成

【プロフィール】
妄想する決算/1990年福島県生まれ。コンテンツクリエイター。投資に関するコンテンツは数多くあるが、決算書からビジネスモデルを紐解くコンテンツが少ないと感じ、音声メディア「voicy」で「10分で決算が分かるラジオ」を配信開始。上場会社が出す決算の1次情報とメディアから出てくる2次情報の中間1.5次情報を10分にまとめた内容で人気に。番組の総再生回数は870万回を超える。「ForbesJAPANクリエイター100」に選出。今は、海外や日本を転々としながら、Voicyを週に5日更新しつつ、日興証券フロッギー、楽待など、web媒体での連載も多数。2026年3月、『数字から企業の「リアル」がわかる! 未来を読み解く決算書』(高橋書店)を出版。
Xアカウント:@DualHouse

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