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ビジネス
妄想する決算「未来を読み解く決算書」

TBSホールディングス、営業利益が伸び悩んでも純利益が過去最高益を更新し続けている事情 「資本効率重視の経営」が業績にもたらす変化

純利益は過去最高益を更新し続けているTBSホールディングス(時事通信フォト)

純利益は過去最高益を更新し続けているTBSホールディングス(時事通信フォト)

 証券会社やファンド以外でも、決算で発表される「投資有価証券売却益」が注目を集めるケースがある。本業以外の稼ぎにもかかわらず、なぜ話題になるのか。音声メディア「voicy」で配信する「10分で決算が分かるラジオ」が人気の「妄想する決算」氏は、「近年、『投資有価証券売却益』が業績に大きな影響を与えている企業が多い」と指摘する。それはどんな会社か? 若手会社員・一ノ瀬君との会話形式で構成される妄想する決算氏の新著『数字から企業の「リアル」がわかる! 未来を読み解く決算書』(高橋書店)より一部抜粋・再構成して紹介する。

近年、「投資有価証券売却益」が注目を集める背景

妄想さん:近年重要性を増している損益に、「投資有価証券売却益」という株式の売却による利益があります。

一ノ瀬君:株の売却益ってことだよね? 重要性を増しているとは?

妄想さん:日本の大企業の多くは、取引先との関係維持や買収からの防衛といった経営戦略上の目的で、企業間で株式の持ち合いをしてきました。この純粋な投資によるリターン以外を目的として保有する株を「政策保有株」といいます。

一ノ瀬君:投資をやってる友達から、「日本企業は株の持ち合いが多い」と聞いたことがある。

妄想さん:近年は「資本効率を重視した経営」が求められるようになり、株式市場や東京証券取引所からの要請もあって、政策保有株を売却する企業が増えています。結果として「投資有価証券売却益」が業績に大きな影響を与えている企業が多いのです。

一ノ瀬君:そうなんだ。

次のページ:数百億円規模の政策保有株の売却を続けるTBSホールディングス

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