超会議当日は会場前に巨大パネルが設置され、来場者が記念撮影する定番スポットになっている(2026年4月撮影)
ネットスラングでいう「オワコン」、終わったコンテンツと呼ばれるものは、本当に「終わって」いるのか――。4月25日、26日の2日間、千葉県千葉市の幕張メッセでニコニコ超会議2026が開催された。初開催から15年目を迎えた今回も、恒例の「ニコニコ大合奏」で始まり、2日間で13万8228人が集った。
ニコニコ超会議に第1回から取材しているフリーランスライター・カメラマンの小川裕夫氏が、何かと「オワコン」扱いされるニコニコ動画、ニコニコ超会議のいまをレポートする。【前後編の前編】
「オワコン」扱いへの複雑な気持ち
今年はユーザーたちから「ラスボス」と呼ばれる演歌歌手・小林幸子氏が出演する企画や、みずからオタクであると公言するクールジャパン戦略担当の小野田紀美・大臣が来場するなど、著名人も続々登場。2000年代にニコニコ動画がきっかけで広まった「踊ってみた」「歌ってみた」などの企画も人気を集めていた。
ニコニコ超会議は2012年、ドワンゴがインターネットでサービスを提供する動画共有サイト「ニコニコ動画」のユーザーたちを、ネット空間というバーチャルだけではなく、リアルの場で結びつけることを目的に開催された。
第1回の会場来場者数は9万2384人、ネット来場者数は347万766人を記録する大盛況で、同イベントは、新型コロナウイルスの感染拡大によってイレギュラーな対応が求められた時期をのぞき、毎年4月に定期開催されるお馴染みのイベントとなった。
筆者はオンラインのみの開催だった2020年と2021年以外、2012年の第1回からニコニコ超会議に欠かさず足を運んできた。第1回と第2回は、会場を視察する安倍晋三首相や自民党の石破茂幹事長(いずれも肩書きは当時)などの政治家に帯同することができた。2010年にオープン化され、フリーランスやインターネットメディアも参加できるようになっていた官邸での首相会見に参加していた実績から、声がかかったのだろうと思う。
始まりの時代の興奮を半ばスタッフのような立場で体験させてもらったいきさつもあり、ニコニコ動画およびニコニコ超会議にはずっと期待を寄せてきた。それだけに、最近の「オワコン」扱いには複雑な感情を抱いている。そして、決して「オワコン」ではないという感触を得ている。
