ウクライナのドローンによる攻撃はロシアに致命的なダメージを与えている(炎上するルガンスクの石油貯蔵施設。SPUTNIK/時事通信フォト)
1機20万ドルで1日最大1億ドルのダメージ
私がこの戦いに戦慄するのは、その費用対効果の異常さである。ウクライナが使う国産自爆ドローン「Liutyi」の製造コストは、1機あたり約20万ドル(約3000万円)にすぎない。この安価な機体が1機、数十億ドル(数千億円)の巨大設備をを破壊していることになる。結果としてロシアは、潜在的なエネルギー収益を1日あたり最大1億ドル(約150億円)というペースで失い続けている。安価で製造された、たった1機が、国家の財布から毎日150億円を抜き取っていく。これが現代戦の冷酷な計算式だ。プーチンがいくら防空ミサイルをばらまいても、この方程式は逆転しない。
