セルフオーダーの飲食店も増えつつある(写真:イメージマート)
「ご注文はテーブルのQRコードからお願いします」──。近年、飲食店では、スマートフォンを使ったセルフオーダーが急速に広がっている。店舗側には人手不足対策や業務効率化というメリットがある一方で、利用者からは「フリーライドだ」という不満の声が出ることもある。
SNSでは「充電が少ない時にQR注文させられて困った」、「通信制限中は地味に迷惑」、「年配の客にはわかりづらい」といった投稿も散見し、なかには「もう二度と利用したくない」と怒りを露わにする人も……。
QRコード注文で実際に苦労した経験がある人たちに、困惑したシチュエーションについて聞いた。
「デジタルデトックス」の大敵?
都内で働く会社員の女性・Aさん(30歳・新聞社勤務)は、恋人との“デジタルデトックスデート”で、思わぬ壁に直面したという。
「同棲している彼と『休日くらいスマホを見ない時間を作ろう』、という話になって、スマホを持たずにデートに行きました。現金もクレカもあるからどうにでもなるだろうと思ったんです。ところが、入ったカフェが完全QRコード注文制でした。
店員さんに『スマホがないので、口頭で注文しても良いですか?』と尋ねたら、『うちは全部QRからお願いしているんですよ』と拒否されてしまいました。仕方ないから、別の店に移りましたが、彼も『口頭で注文取ればいいのに』とイライラしてしまって……。便利なのはわかるんですけど、今ってスマホを持っていることが前提の社会になりすぎている気がします。デジタルから距離を置こうとしても、結局、社会の側がそれを許してくれない風潮が強まってる気がします」(Aさん)
