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ライフ

【スマホから注文してください】飲食店で増えるQRコード注文への消費者の不満 「充電残量が減る」「デジタルデトックスできない」「紙のメニューなら高齢母も見られるのに…」

「カメラを起動させるアプリは電池を食う」

 QRコード注文では「スマホの通信料やバッテリーを使うこと」に違和感を覚える人もいる。会社員の男性・Bさん(29歳・SIer)は、QRコード注文やキャッシュレス決済の店舗が増えたことで、モバイルバッテリーを持参するようになったという。

「仕事でもプライベートでもスマホ依存になっていて、決済、地図アプリ、認証コード……、全部スマホです。だから外出時は充電残量がかなり重要。僕は古いモデルのiPhoneを使っているので、バッテリーの減りがとにかく速いんです。そんな中で、飲食店の注文までスマホ頼みになると、店側のオペレーションコストを自分が肩代わりしている感覚になるんですよね。

 とくに、カメラを起動させるアプリって意外と電池を食うので、QRコードを何回も読み込むと一気に充電が減ります。それに通信量によってスマホ代金が変わるプランなので、『こっちは通信費増やしたくないんだよ』っていつも不満ですよ」(Bさん)

 さらにBさんは、自身が格安SIMスマホを契約していることもあり、特定のエリアで電波状態が悪く、注文に苦戦することも珍しくないと続ける。

「自分は格安SIMを使っていて、地下の店やビルの奥まった店舗だと電波がかなり不安定になるんですよね……。でも、そういう店に限ってフリーWi-Fiがなかったりする。QRコード注文しかできないのに通信環境は利用者任せって、ひどくないですか? 注文画面が開かなくて何回もリロードしてると、店員さんから『早くしろよ』みたいな圧力を感じることもあって、肩身が狭いですね」(Bさん)

「一緒にメニュー表を見る楽しみがなくなる」

 一方で、高齢者やスマホ操作が苦手な人への配慮を求める声もある。埼玉県在住の主婦・Cさん(50代)は、家族との外食で戸惑う場面が増えたという。

「85歳の母と一緒に外食した際、QRコード注文しかなくて困りました。店員さんも『こちらを読み取って注文お願いします』と一言告げて、いなくなってしまいました。母はスマホを持っていませんし、私が代わりに注文したんですが、メニューも小さくてとにかく見づらい……。

 紙のメニューなら『これ美味しそうね? こっちのほうが良い?』と会話しながら選べたのに、スマホ画面だとどうしても一人作業のように感じます。若い人には当たり前かもしれないけど、『店に合わせられない人はお断り』みたいな空気を感じて、年配の人にやさしくないシステムだと感じます」(Cさん)

 もちろん、QRコード注文のメリットもある。店側が業務を効率化できるだけでなく、客側にとっても、店員を呼ばずに自分のペースで注文できることや、キャッシュレス化によって会計がスムーズになることのメリットを感じる人はいるだろう。とはいえ、利用客のスマホを活用することを前提としたサービスなだけに、そこに不満を感じる人はまだまだ少なくないようだ。

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