社会現象ともなったボンボンドロップシール(公式Xより)
ここ1年ほど、小学生を中心に大きな盛り上がりを見せてきたシール交換ブームだが、変化の兆しも見えてきているようだ。ブームの中心であるボンボンドロップシール(以下「ボンドロ」)は今なお高い人気を維持する一方、市場にはブームを当て込んだ模倣品や類似品が大量に流通。シールなら何でも売れる状況は終わり、需給バランスの逆転による値崩れも始まっているという。
異常な品薄状態で“シールなら何でもOK”という時期も
ブームの発端は、ボンドロが極端な品薄状態になったことだった。入荷してもすぐに売り切れるケースが相次ぎ、子供はもちろん、保護者までもがシールを求めて店を回る光景が当たり前となった。目当てのボンドロが店頭から消えると、ブームに便乗する形で、似たデザインの商品や、あからさまな模倣品が登場。一時期は、それでも購入制限がかかるほど“シールなら何でもOK”という時期もあった。
小学生の娘がシール集めにハマった都内在住のYさん(50代/男性)は、こう話す。
「子供があまりにシールを欲しがるので、外出するたびにシールがありそうな店をチェックしていましたが、ある時期からシールがある店はすぐに分かるようになりました。シールが売られていれば、そのコーナーに人だかりができているか、レジに長い行列ができているからです。
リアル店舗では見つからないので、ネット販売に頼ろうともしましたが、転売ヤーが大量に参入していて、1セット400~500円程度のものが2倍、3倍の価格で売られているのは当たり前。特にクリスマスシーズンは、ものすごい値段が付いていました。娘は“ホンモノ”を手に入れるのを諦め、ニセモノや平面シールをペタペタとシール帳に貼って楽しんでいました」
しかし、ブームが長引くにつれて状況は変わってきた。Yさんは続ける。
「文具店や雑貨店だけでなく、書店、玩具店、スーパーなどにもシールが並ぶようになり、シールコーナーに人が群がる光景は減っていきました。一時は数百円の値が付けられていた品が100円程度で投げ売りされているのも見かけます。
子供たちも目が肥えてきていて、今では模倣品には目もくれません。『これはホンモノ』『これはニセモノ』といった情報が共有されているようです。模倣品やニセモノに飛びつくのは、ごく小さな子供か、子供はシールなら何でも喜ぶと思っている大人ぐらいではないでしょうか」
