75歳は人間関係を見直す節目になる(写真:イメージマート)
多くの人が現役を退き、本格的に人生後半戦へと突入する70代だが、後期高齢者となる75歳を過ぎると景色がガラリと変わる。この節目の歳には「やめること」「手放すこと」「離れること」が多数あるという。人間関係の面で、人生最後に後悔しないための知恵を専門家が指南する。
「お若いですね」というお世辞に喜ばない
75歳以降の暮らしや人間関係を安定させるには、それまでの価値観をアップデートして新たな「基準」を作ることが欠かせない。シニア生活文化研究所代表理事の小谷みどり氏がまず推奨するのは、「若さ」への執着を捨てることだ。
「75歳の節目を迎えると老いの現実に直面し、できないことが増えます。それでも現実から目を背けて、無理に若く見せようとしたり現役感を誇示したりすると、かえって心身に負担がかかります。それまでの『若さを保つ』という目標を『いまの自分にふさわしい暮らしを送る』に切り替えたい」(以下「 」内は小谷氏)
心身の衰えを少なからず自覚し始めるのが70代半ば。それなのに周囲からの「お若いですね」というお世辞の言葉につい喜んでしまう自分から卒業したい。
「他人の目を気にして若作りするとそこに捉われてしまいます。実年齢にふさわしく振舞い、無理に若さにしがみつかない潔さを持ちたい」
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