キラキラした部分ばかりを見て憧れるのは…(写真:イメージマート)
キャバクラキャストのオーディション番組、ホストクラブの密着動画、夜職インフルエンサーのルーティン動画──。かつては“大人向け”だった水商売の世界が、いまやYouTubeやTikTok、Instagramを通じて、子どもたちの目にも触れやすくなっている。
華やかなドレスに高級シャンパン、豪華な店舗、売上ランキング、人気キャスト同士のコラボ動画など、コンテンツのなかでは“夜の仕事”が「夢を叶える場所」や「自分磨きの成功物語」として描かれることも少なくない。
ただ、どんな職業にも良い面もあれば、悪い面もある。SNSで水商売の華やかな面ばかりが強調され、「子どもが憧れの対象として見るようになった」と戸惑いを隠せない保護者も少なからずいるようだ。
小学生の娘が「売上すごいんだって!」
都内のネイルサロンを経営しているネイリストの女性・Aさん(40代)は、小学5年生の娘がいる。彼女は、今年に入ってから娘がたびたびキャバクラの話題を持ち出すようになったと語る。
「最初は、インフルエンサーのメイク動画を見ているのかなぁと思っていたんです。でも、よく見るとキャバ嬢の密着動画やオーディション番組だったんです。それで、『ママ、この人、めっちゃかわいいよね!』『売上すごいんだって。将来こういう仕事もありじゃない?』なんて言い出したんです。小学生の娘の口から“売上”とか“太客”みたいな言葉が出てきて、正直ショックでしたし、スマホでYouTubeを自由に見せていた自分を反省しました」(Aさん)
Aさんが複雑に感じるのは、娘がその世界の華やかな面しか見ていないことが明らかだからという。
「もちろん、そうした職業で働いている人を否定したいわけではありません。ただ、子どもにはまだ、水商売の世界のリスクが理解できない。皆が皆、成功するわけでもないし、常に競争にさらされるなかで、綺麗事だけでは生き残れない部分もあるでしょう。
それでも、YouTubeのなかではキラキラした部分ばかりが強調される。子どもにとってはアイドルやインフルエンサーと同じ感覚で、“きれいなお姉さん”に憧れているように思います」(同前)
