せんべろを楽しむためのあれやこれや
それでも、年季の入った呑兵衛たちは安く飲むコツを知っている。週5回のペースで居酒屋に通う生活を20年以上続けているIさん(東京都・40代男性)はこう語る。
「自分自身でせんべろに挑戦することはありませんが、1000円以内で収めたいなら、ハッピーアワーを利用するしかないでしょう。16時から18時までドリンク1杯100円といった店です。それなら3杯飲んでも300円。そこに冷奴とポテトサラダを付けても1000円以内に収まります。
べろべろになるという意味では、安くて手っ取り早いのは焼酎でしょう。新宿区にある職場最寄り駅の近くには、焼酎を頼むとジョッキが出てきて、『ストップ!』と言うまで注いでくれる店があります。その気になれば1杯でべろべろになれます。また、終日ハイボールやサワーを100円以下で提供しているチェーン店もあります。まだまだ頑張れば、いけますよ(笑)」
一方、前出のネットニュース記者はこう話す。
「確実に1000円以内に収めたいなら、立ち飲みがベストでしょう。お酒は1杯200~300円程度ですし、つまみも同じくらい。お通しや席料がないのは大きいです。立ったままだと長時間飲み続けるのも難しいので、自然と1000円以内に収まるのではないでしょうか。
立ち飲みが厳しいなら、『生ビールセット』『晩酌セット』『ちょい飲みセット』などを用意している店を選ぶ手もあります。『生ビール1杯+つまみ』や『お酒1杯+つまみ2品』といった内容で、700~800円程度のものが多いですね。
複数人で飲むなら、選択肢は一気に広がります。焼酎のボトルを入れてしまえば、1人あたりの単価は大きく下がる。あとは腹にたまるポテトフライ、冷奴、揚げ出し豆腐、もやし料理、焼きそばなどを頼めば、“リアルせんべろ”も夢ではありません。
ただ、中ジョッキ1杯600~700円が当たり前になった今、せんべろにリアリティはなくなりつつあるのかもしれません。そうなると、語呂は悪いですが『1500べろ』『2000べろ』が現実的なラインなのかなと。東京の赤羽、大阪の天満や京橋のようなガチの呑兵衛の街を除けば、せんべろは今後ますます難しくなっていくのではないでしょうか」
呑兵衛が安い店を探し歩く旅は続きそうだ。