感覚に振り回されないトレードを実現するには(イメージ)
FX(外国為替証拠金取引)で失敗する原因のひとつとしてよく挙げられるのが「感情に任せた取引」。では、感情に振り回されないトレードを実現するにはどうすればよいか。FXトレーダーとして25か月連続月利プラスを達成、新著『副業FX~定時上がりの指値トレード~』(ぱる出版)も話題のグローバルリンクアドバイザーズのアナリスト・黒田雄士氏は、「感情が入り込む余地を、仕組みとして減らすこと」が大切だという。その仕組みはどう作るのか? 同書より一部抜粋・再構成して、メンタルコントロールの秘訣を紹介する。
感情によって投資判断が変わる
FXで結果が安定しない理由として、「感情に左右されてしまうからだ」と言われることはよくあります。実際、多くの人がその自覚を持っているはずです。
ですが、感情を完全に排除しようとしても、うまくはいきません。人が相場を相手にする以上、感情が湧くこと自体は自然なことであり、それを完全に排除しようとするのは現実的ではありません。
問題は、感情が存在することではなく「感情が判断に入り込むこと」にあります。
その瞬間は、意外と分かりやすい形で訪れます。たとえば、連敗が続いたあとです。「次こそは取り返したい」その気持ちが芽生えた時点で、あなたのトレードはすでに崩れ始めています。
あるいは、少し勝ちが続いたあとも同じです。「今日は調子がいい」「もう一回いけそうだ」、そう思った瞬間、ルールよりも感覚・欲が前に出てしまいます。
また、エントリーを見送った直後に相場が大きく動いたときも、感情が強く揺さぶられます。「やっていれば取れたのに」この後悔が、次のトレードを歪めるのです。
これらに共通しているのは、相場の状況ではなく、自分の内側の変化が行動を決めてしまっている点です。同じチャートを見ているはずなのに、感情の状態によって判断が変わってしまう。これでは、結果が安定しないのも当然です。
感情が入ると、人は「確認」をしなくなります。本来なら条件を一つずつチェックすべき場面で、「たぶん大丈夫だろう」という判断を挟んでしまいます。
