「キオクシア・ショック」後の株価はどう動いていくのか(Getty Images)
日本株の上昇局面を牽引してきた半導体メモリ大手・キオクシアホールディングス(HD)が暴落した7月17日、日経平均株価も史上5番目に大きい下落幅を記録する大荒れの展開をみせた。“キオクシア・ショック”でこの日はSNS上で大きな損失を抱えた個人投資家の悲鳴にも似た書き込みも目立ったが、株式投資で資産10億円超を築いた兼業投資家の株億太郎さんは「機関投資家も相当やられていると思う」としたうえで、「二番底」到来の可能性を指摘する。いったいどういうことか──。
証券会社には投資家から相談の電話殺到
株億さんはバブル崩壊を経て、リーマン・ショックなど数々の暴落局面に見舞われてきた市場の歴史と向き合ってきた。かねて「一部の値がさ株の著しい上昇は“根拠なき熱狂”と言え、AI・半導体関連はいずれ大幅な調整となる」と警鐘を鳴らし続けており、今回のAI・半導体関連の調整局面を的中させている。
キオクシアHDの株価は7月17日、5万2110円まで下落してストップ安に。6月22日につけた上場来高値(11万2700円)から1か月弱で半値以下になった。時価総額は30兆円を割り込んだ。
株億さん自身は独自の銘柄選定基準から外れるキオクシアHDにはまったく投資していないが、“キオクシア・ショック”の当日の市場関係者や投資家の混乱ぶりを垣間見た。
「証券会社も相当慌てていて、株価下落に伴う追証(追加保証金)の発生も含めて対応が大変だったそうです。証券会社の知り合いに聞くと、投資家たちから電話がジャンジャンかかってきているものの、苦情や怒りではなく、『何が起こっているのか教えてほしい』『どうしたらいいんだ?』といった相談が多かったとのことでした。
約8割が信用取引で買っていたというデータもあり、実際に証券会社に確認すると追証がかなり出ているとのことでした。ただ、強制決済まではいかないケースが多く、『なんとか売却で乗り切っている』と話していました。ともに前日比(終値ベース)で約1万円下げた7月16日(終値6万2110円)も、キオクシア・ショック当日の7月17日も、キオクシアHD株の売買代金は1日に2兆円を超えています。それだけ売買金額規模が大きいということは、機関投資家も巻き込まれて相当やられていると思います」(以下、「」内コメントは株億さん)
ちなみに、株億さんには証券会社からこんな連絡があったという。
「そんな混乱のさなか、ある証券会社から電話がかかってきて、(キオクシアHD株は上場来高値から)『半値ですよ、買いますか?』と営業されました(笑)。『買いません』と即答しましたよ」
では、キオクシアHDの今後の株価は、どう動くと見るのか。
