キオクシア株で大きな利益を出した女性のその後は…(イメージ)
今年前半、日本株市場はAI・半導体関連株が牽引するかたちで、大きく上昇した。その代表格が、キオクシア・ホールディングス(東証プライム・285A)の株価沸騰だろう。2024年12月18日の上場時は1440円だった株価が、今年6月には11万円を超える高値を付け、70倍超の水準に。このキオクシアフィーバーは、ふだんは株式投資をしない層も巻き込み、ネットニュース編集者・中川淳一郎氏のもとにも、知人女性から「1ヶ月で500万円儲かった!」と報告があったという。だが、一度大きな利益を出してしまうと“夢よもう一度”となってしまうのが、株式投資の魔力でもある。キオクシア株で500万円の利益を出した女性のその後について、中川氏がレポートする。
株価7万7000円で再エントリー
以前、当連載の記事でも紹介しましたが、私の知人女性・Aさんが、5月に株価5万円ほどで購入したキオクシア株100株を、6月に10万2000円で売却。わずか1ヶ月で約500万円の儲けを出し、「アドレナリンが出まくった」と語っていました。
普段はオルカン(*「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」)など投資信託の積み立てがメインで、個別株取引はほとんどやっていなかったのですが、あまりのキオクシアフィーバーに「なんかすごいらしいね!」と祭りに参戦、ビギナーズラックもあってか、大勝利を収めたのです!……と、ここまではよかった。
Aさんは、ほぼ最高値の近くの本当にいいところで売り抜けたわけですが、その後、株価が下がり始めると、今度は「キオクシア株を買いたくなる病」が発症するようになってしまいました。株価8万円以下まで下がったら買うと決め、7月上旬に、7万7000円で再エントリー。「これで再び10万円に到達すれば200万円の儲けだ!」「将来私がもらう年金の年額よりも多いわ」と捕らぬ狸の皮算用が始まります。
すると、そこからキオクシア株は怒涛の下落局面に入り、7月17日にはストップ安で5万2110円まで下がりました。Aさんは、株価が6万円台まで下がった時、ナンピン買い(*株価が下がった時、保有銘柄を買い増し、単価を下げること)をしようかと思ったそうですが、最低単元の100株買うだけでも、500万円以上の資金が必要。「これ以上、資金を入れると生活に影響しかねない」と断念しました。ナンピン買いするかどうかは、7月31日に発表される第1四半期決算を待ってから、もう一度判断するそうです。
結局いまは、100万円超の含み損の状態で、「株は恐ろしい……。高い授業料になった」と話しています。
