本郷三丁目の中古マンションにはどんな特徴があるのか
不動産市場では価格の高騰が続いてきた一方、足元では売れ行きに変化も表われ、都心部の駅ごとに見ても明暗が分かれ始めている。下落の兆しをチェックするため、中古マンションの売れ行き悪化率ランキングを独自に作成。ワースト1位となったのは、人気の文教地区として知られる「本郷三丁目」だった。理由を探った。
マネーポストWEBでは今回、不動産ビッグデータをAI解析するエステートテクノロジーズの協力で、売り出しから成約までの「販売日数」で示される売れ行きを駅ごとに算出。前年と比較し、販売期間が長期化した割合を「悪化率」として独自ランキングを作成した。
首都圏のランキングでワースト1位となったのは、東京・文京区の本郷三丁目だった。中古マンションの平均販売日数は前年の31日から95日へ延び、悪化率は206.5%となった。
不動産コンサルタントで、さくら事務所代表取締役社長の山本直彌氏は、この結果についてこう説明する。
「本郷三丁目のデータは非常に面白い結果です。実は販売日数の平均は100日を切っており、3か月経てば、通常通り売れている状態です。前年対比で見ても在庫は減少し、価格は上昇しています。
ではなぜワースト1位になったのかというと、前年の成約までの日数が31日という異常な短さだったからです。前年は1か月以内で売れるほど人気が高かったため、需要があるならもっと高い値付けができると売主が強気になり、価格がさらに上がりました。その上がりすぎた価格が原因で、前年と比較して販売期間が延びたと考えられるわけです」
人気のあまり築古物件まで値上がり
山本氏は、本郷三丁目の販売長期化を、需要の消失とは異なるものとみている。
