投資歴約40年の兼業投資家・JACK氏はいまどんな銘柄に注目しているのか(写真:イメージマート)
日米協調介入が実施され、対ドル円相場は一時155円台まで円高が進んだが、再び円安が進行している。介入から1か月も経たないうちに160円目前まで円安が進み、市場では節目を前に介入への警戒感が高まっている。「さらなる協調介入も躊躇しない」と日米両政府がにらみを利かせるなかで、歴戦の投資家はどのような見通しを持つのか。投資歴約40年の兼業投資家・JACK氏に聞いた。
28年前の円買い介入時は金融株が反応
7月30日から8月3日にかけて実施されたとされる28年ぶりの日米両政府による円買いの為替介入によって、1ドル=163円台だったドル円相場は一時、155円台まで円高が進んだ。次の実弾介入に備え、株式市場でも円高の恩恵を受けて株価上昇が期待できる「円高メリット銘柄」に注目したいところだが、28年前も相場にいたという兼業投資家のJACK氏は「単純な為替テーマだけに飛びつくのではなく、プラスαが大事」だと語る。
「今回の為替介入時は特に動いていません。為替介入で一時的に円高方向へ振れたとしても、その流れが継続するとは限りません。円高になれば輸入コストの低下が期待できる企業は注目されますが、それは多くの投資家が同時に考えること。円高によってメリットが得られる銘柄は、誰でも検索すればすぐに見つけられます」(以下、「」内コメントはJACK氏)
円高メリット銘柄は為替に反応して短期的に買われることがある一方で、為替が戻れば株価も失速する可能性がある。JACK氏のような兼業投資家が画面に張り付いて瞬間的な値動きを取りにいくのは現実的ではないという。
「加えて、今回の局面は第2四半期決算の発表時期や、売買が細りやすい夏枯れ相場とも重なっていました。短期的な値動きを狙って急いで入るよりも、企業業績などを慎重に見極める必要があると思いました。28年前の円買い方向の協調介入時も相場にいましたが当時は金融株が反応しました。しかし、一時的な買い戻しに過ぎず、上昇が長く続くかは別問題でした」
