社会に閉塞感があるから「娯楽くらい明るくていいじゃん」
都内の大学に通う男性・Bさん(20歳)は、3年前に「ミセス(Mrs. GREEN APPLE)の曲を聴いて救われた」と話す。かつては自身も“冷笑系”だったというが、ミセスを好きになったことを機に、「斜に構える必要はないと考えるようになった」という。
「Xを見ていると、何かが流行るたびに『これが好きな音楽好きは浅い』とか、『何がいいの?』みたいな投稿が出てくるじゃないですか。自分も中学、高校時代からずっとSNSを見ていて、冷笑的な態度で色んな流行を眺めていました。何かの良いポイントを探して褒めるより、粗を探して茶化すほうが簡単だというのも理由だと思います。でも、いつも全身全霊なミセスに出会ってからその価値観がガラッと変わりました」(Bさん)
Bさんは「社会全体に閉塞感があるから、ポジティブなものを求めるようになっているのでは」と感じている。
「物価は上がるし、就活していても将来、お金持ちになれるイメージはない。ニュースも暗い話が多いですよね。そんななかで、『娯楽まで斜に構えて見る必要ある?』と思うようになりました。ミセスだけじゃなくて、たとえば『M!LK』みたいに全力で振り切っていたり、ポジティブなことを真正面から歌ったりするのを見ると、やっぱり励まされる。『娯楽くらい明るくていいじゃん』と素直になったほうが幸せです」(同前)