相続手続きを簡略化するには生前の準備が欠かせない(イメージ)
近年、相続において面倒な手続きから解放される新制度が続々と登場している。これらをうまく活用すれば、“最大の財産”とも言うべき時間を節約できる「時短相続」が実現できる。新制度に精通した専門家が、相続で勝ち組家族になるための裏ワザを解説する。
手続きを早く終わらせるために不可欠な「生前の準備」
相続を開始すると、戸籍の取得や金融機関の確認、不動産の名義変更など、煩雑な手続きが立て続けに押し寄せる。これを早く終わらせるには「生前の準備」が不可欠だ。特に相続財産が多岐にわたると時間を要するため、生前のうちに財産整理を進めておきたい。司法書士・鈴木敏弘氏が言う。
「最初に取り組みたいのが複数ある銀行口座の解約です。相続が発生した際、いくつもの銀行口座があると金融機関ごとに解約が必要となり、膨大な手続きになります。こうした手間を避けるため、使わない銀行口座はなるべく解約して1~2行に集約しておくことが望ましい」
銀行口座とマイナンバーの紐づけ
銀行口座とマイナンバーの紐づけも検討したい。
「預金保険機構を通じて、保有する複数の銀行口座とマイナンバーを紐づけるのが『預貯金口座付番制度』です。2025年4月からは1つの金融機関への申し出で複数の金融機関への付番や、相続時の口座照会ができるようになりました。
相続が発生した際に、相続人はマイナンバーが付番された被相続人の預貯金口座の所在を一括で確認できるのです。いくつもの金融機関に問い合わせなければいけなかった従来の手間が大幅に軽減されます」(以下、「 」内は鈴木氏)
