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投資
半導体投資で億り人へ 次の勝ち筋
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元キオクシア研究開発者・もふ氏はいかにして資産10億円超の億り人になったのか? リーマン・ショックで大損失を出してから身につけた「仮説をもとに分析する力」の源泉

元キオクシア研究開発者・もふ氏の投資遍歴を聞いた(写真:イメージマート)

元キオクシア研究開発者・もふ氏の投資遍歴を聞いた(写真:イメージマート)

 AIの急速な普及に伴う需要拡大で、かつてない注目を集める「半導体」業界。日本でも半導体メモリ大手・キオクシアホールディングスの時価総額は一時、国内トップに躍り出た。ただ、半導体関連と一口に言っても、その技術は複雑で裾野は幅広い。どんな視点で銘柄と向き合えばいいのか――「元キオクシア研究開発者」という経歴を持つ億り人に、投資家としての歩みを聞いた。

リーマン・ショックで学んだ教訓

 話を聞いたのは、2003年からソニー、東芝で世界最先端の半導体研究開発に携わってきた投資家のもふもふ不動産もふ(菊地夏紀)氏だ。株式投資と不動産投資を通じて資産を築き、株式投資の累積利益は約2億円、不動産投資は投資総額で約9億円にのぼる。2019年に会社を退職した後は、YouTubeなどで投資・経済関連の情報発信を続けている。

 株式投資を始めたのは、ソニーに入社した2003年だったという。そのきっかけを尋ねると、こう振り返った。

「そうですね。最初、持ち株会を利用して自社株買いから始めました。IBMを立て直したルイス・ガースナー氏の著書を上司から勧められた。その本を読んだら、経営者は株で収入を得るべきみたいなことが書かれていて、自分の力でソニーの株価を上げてやろうみたいなノリでした。22歳の新入社員の時の話ですが……(笑)。

 なので、持ち株会にフルベットしましたね。上限が月5万程度で、毎月上限まで積み立っていいました。ところが、すぐにソニーショックが来て、2003年に大暴落。リストラも始まったが、それでも積み立てを続けました。自分の力で株価を上げられなかったわけですが(苦笑)、少し回復してきて利益が出たので、自社株買いをやりながら個別株投資もやるようになりました」(以下、「」内のコメントはもふ氏)

 さらに数年後には、投資家人生で最大級の試練に直面したという。

「2008年のリーマン・ショックですね。当時は中国株投資が流行っていて、情報なんて何もないから“中国株百科”のような本を買って、そこから企業名がかっこよくて、株価が上がっている銘柄をたくさん買っていました。ペトロチャイナ(PTR)とかチャイナモバイル(CHL)、あと銅を掘ってる会社とか、よくわからない銘柄も買っていましたね。

 最初は良かったんですけども、その後のリーマン・ショックで株価が崩壊。中国株もとんでもなく暴落しました。さらに急激な円高元安になったのでダブルパンチでしたね。元の価値が下がり、株価も下がったので、本当に死にたいような気持ちのなかで損切りしたんです。

 手元になんとか300万円が残って、そこからちゃんとやらなければと思って株の勉強を始めた。これが本格的な投資家としてスタートだと思っています。それまでは雰囲気でなんとなく上がっている株を買っていた程度です」

 当時の損失規模を尋ねると、もふ氏は「多分3分の1ぐらいになったんじゃないですかね」と振り返る。その後、入出金を毎月記録する習慣が根付き、今も続く資産管理の原点になったという。

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