10月からのTOPIXの改革で、注目ポイントは何か
今年10月から、東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄を約1700社から約1200社へ絞り込む大改革が始まる。この大改革によって、影響を受ける銘柄はどのようなものか。『知識ゼロでも週3000円の投資で100万円が勝手に貯まる本』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第204回は、「新生TOPIX」について。
スタンダードやグロース市場からも選定
10月から、TOPIXが生まれ変わります。現在のTOPIXは約1700銘柄(ほぼプライム市場のみ)ですが、10月からの見直しで約1200社程度に絞り込まれる見込みです。ポイントは、単に減るだけでなく「入れ替え」が起きること。約550社が段階的に除外される一方、これまで対象外だったスタンダードやグロース市場の銘柄からも、流動性の高い約50社が新たに採用されます。市場で流通する株式の時価総額(浮動株時価総額)が高い順に選ばれる仕組みです。浮動株時価総額とは、発行済み株式のうち、大株主や創業家などが保有して市場に出回らない分を除き、実際に売買されている株式だけで計算した時価総額のこと。市場での「取引のされやすさ(流動性)」を表す指標です。
除外はゆっくり、採用は一気に
ここで投資家として注目したいのは、採用と除外で圧力のかかり方が違うことです。除外される銘柄は、3か月ごとに12.5%ずつ、2年かけてゆっくり比率が下げられます。売り圧力は分散されるため、急落は起きにくい設計です。
一方、新規採用される銘柄は、予定比率の75%を一気に組み入れると見られています。TOPIX連動の運用資産は約110兆円。この巨額のマネーによる買いが短期間に集中するため、新規採用銘柄には相対的に強い買い圧力がかかる可能性があるのです。つまり「除外を恐れる」より「新規採用を先回りする」ほうに妙味があるといえます。
