書類などもついつい溜め込みやすい(イメージ)
ネギと豚肉が買ったままの姿で
──実際、離れて暮らす高齢の親の様子を、こまめに確認するのは難しいですよね……。
柴田:それでも、お片付けという観点から、認知症の兆候を早めに察知できる可能性はあると思います。というのも、何件もの実家の片付けを依頼された経験を踏まえると、認知症の方が暮らしていた家には共通した散らかし方があるからです。
──共通した散らかし方とは?
柴田:同じものを何度も何度も買い、物置を開けてみると未開封のそれが何十個もあった、というケースは多いですね。通販の箱はもちろん、使っていない靴下が何足もあったり、スーパーで買ったままの袋がいくつもあって、ネギと豚肉が包装されたまま腐っていたこともありました。どの袋にも、同じようにネギと豚肉が入っていました。
──タンス預金が見つかるようなことも?
柴田:現金が見つかることは多いですね。あらゆるところに小銭があって、まとめたら山のようになったこともあります。息子さんへの還暦祝いと手紙が見つかったお宅では、全部で150万円くらいになりました。多くは封筒に仕分けされていて、子供や孫の誕生日だとか、親戚の結婚式といったメモや手紙がついていました。同じお祝いの準備を繰り返していたようで、同じ結婚式用のご祝儀まとめがいくつもありました。
次のページ:ゴミ屋敷でも「くるぶし時代」の初期段階なら対処できる
