「創業○年で、伝統があります」には要注意
次に「御社のアピールポイントは何ですか?」と質問してください。
複数社を比較検討しているのですから、「他社と比べて何が優れているのか?」を当然ながら知る必要があります。そんな単純な質問でいいのかと不安に思われるかもしれません。しかし納得のいく回答ができる葬儀社は意外と少ないので、絞り込みに役立ちます。私が事前相談に行った経験では「えっ?」という顔をして言いよどむケースが最も多く、中には「特にありません」というスタッフもいました。おそらく本当に無いのでしょう。
ただ回答があればいいわけではありません。ふわっとした抽象的な回答ではなく、具体的な根拠のある回答が望ましいです。
ふわっとした抽象的な回答には、次のようなものがあります。
「どこよりも誠心誠意がんばっています」
「お客様のために真心込めて施行いたします」
「お客様の気持ちになって、寄り添っています」
これらは単なる決意表明です。誰でも言えるので意味がありません。一方で、具体的な根拠のある回答とは、次のようなものです。
「担当者の9割が葬祭ディレクター1級を取得しています」
「プライバシーマークを取得しているので、個人情報管理がしっかりしています」
「ISO9001(品質マネジメントの国際規格)を取得しているので、標準化された葬儀サービスを提供できます」
「年間3000件の葬儀を施行しており、多様な葬儀に対応してきた実績があります」
このような答えが返ってくるなら、明確な強みがあり、それが現場のスタッフに共有されている良い葬儀社と言えるでしょう。ここまででなくとも、葬儀会館を持っていない葬儀社が多い地域なら「葬儀会館を持っています」でも合格です。
一見具体的でも以下の回答の場合は、注意が必要です。
「創業80年で、伝統があります」
昔は今と比べて葬儀社間の競争が少なく、長く営業していること自体は現在のサービス品質を保証するものではありません。
「最初から最後までずっと同じスタッフが担当します」
これも心強く聞こえるのですが、実態は労働基準法を無視した残業が横行している問題企業だったりすることが多いので注意が必要です。