電話の向こうにいるのは人間か、AIか(イメージ)
便利なツールとして生成AIの利用は拡大する一方だが、昨今話題の大規模な不正アクセスの温床になっていると指摘されるなど、面倒ごとを増やす手助けまでしてしまっている。少し前からはAIによる自動電話「ロボコール」が急増し、「迷惑でしかない」「気持ち悪い」などの声があがっている。いま急拡大しているロボコールの特徴と、利用の現状についてITジャーナリストの高橋暁子さんに聞いた。【AIで進化するロボコールの未来・前後編の前編】
人間の限界を突破するロボコール
生成AIによる自動音声による電話、ロボコールにイライラさせられたという声が増えている。その苛立ちはなによりも、従来の営業電話にくらべて「回数」が増えているからだろうと高橋さんは言う。
「人間が大勢の相手に電話をかけようとしても、人数とかけられる時間に応じて可能な件数に限界があります。でも生成AIを使えば、人力では不可能な件数の相手へ、大勢へ電話ができます。休憩も食事時間も、極端に言うと睡眠も必要がないのでコンピュータの処理能力がある限り件数を増やすことが可能です」(高橋さん・以下同)
昨年、AI分野のスタートアップ企業が24時間365日営業電話をかけられるサービスを提供すると発表した。1日数千件に及ぶ架電を実施できるこの仕組みは、電話をかける側からみれば省力化できて便利な反面、「受ける側が大変」「迷惑すぎる」など受け手側の負担が大きいと否定的な声もあがっていた。
