「忙しいので」などのニュアンスが通用しない
かかってくる回数が多いことと並んで、最近のロボコールが嫌われている理由のひとつに、通話を始めてしばらく相手が人間なのかどうか判然としないことも大きい。
「いまの生成AIは、一方的に話すだけでなく相手の返答に合わせてリアルタイムに受け答えができるので、人と区別がつきにくい。何回かやりとりした末に不自然さが強くなり、生成AIと会話させられていたと気づくことも多いです」
さらに、なかなか電話を切らせてもらえない会話の引き延ばしをされることも多く、受け手側が無遠慮に電話を切ることになる。
「対話型ロボコールの場合、人間を相手にしたときのような柔らかい言い方では意図が伝わりづらい面があります。『忙しいので』と電話を切っても、『検討します』と遠回しに拒否しても、見込みがあると解釈されて数日後にはまた、ロボコールがかかってくることがあります」
人間と区別がつかないほどの受け答えができるようになった生成AIによるロボコールだが、声の背後に漂う気持ちを察するのはさすがに難しいようだ。とはいえ、新技術の導入初期には慣れないことによる不具合は生ずるもの。生成AIも人間も、いまは経験を積む段階にあるといえるだろう。後編では、無断キャンセルを防ぐツールなどに重宝される一方、個人情報の大規模漏えいを背景に悪用も拡大しつつある現状について解説する。
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【つづきを読む→】流出した個人情報をもとにかかってくるAI自動音声通話「ロボコール」の脅威 「なりすましがディープフェイクボイスで知人と会話」も可能に