中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

バブル時代を嬉々として語るオッサンのみっともなさ

 当時出会ったオッサン達が喋った具体的な例を挙げましょう。私が働いていた会社とは関係のない人の話も含んでいます。とにかく当時は飲み会になるとバブル時代の話題がよく出たのです。

【1】打ち合わせをする時はホテルニューオータニや東京プリンスなどのスイートルームで酒を飲みながら。美人コンパニオンも数名呼んでおき、給仕をしてもらう。打ち合わせ終了後は皆で楽しくパーリーターイム!

【2】キャバクラ代も経費で、ある時など部長が100万円分をポンと出してくれた。

【3】出張はビジネスクラスが当たり前。ANAやJALのスチュワーデス(死語)との連絡先交換もいつものこと。そこから合コン三昧となり、電通・博報堂の男性社員の結婚相手はANAデスかJALデスだらけ。

【4】学生バイトであっても、なぜか通常の給料とは別に数万円のボーナスがもらえたりした。

【5】女子大生からの合コン依頼が多く、「ワシが彼女らを育てた」状態。一方当時の女子大生も「アタシ達~、学生時代、飲み会でお金払ったことないのぉ~」と髪をかき上げながら言う。

【6】内定先は電通・博報堂・三菱商事・三井物産・住友商事・伊藤忠・三菱銀行・農林中金・日債銀・興銀……、どこに行くかに迷った。

【7】そんな状態だっただけに内定者には「拘束」という制度があり、内定式の日は本命の会社の人事部により内定者はハワイ旅行に行かされた。

【8】ラーメンを食べるためだけに日帰りで東京から札幌に行った。当然経費にしちゃう。

【9】ジュリアナ東京のお立ち台でブイブイ言わせていた会社の同期女性が異常に都内女子大生人脈が多く、内定者は皆彼女に合コンのセッティングをとんでもない回数頼んでいた。イケイケのギャルばかりが毎度来て、「あの頃は楽しかった……」としみじみとしてしまう。

【10】新入社員だというのに、マンションの購入を勧められた。

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