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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

就活生の大きな誤解 「面接官=自分を落とそうとする敵」ではない

面接官は「落とす人」を探しているわけではない(イメージ)

面接官は「落とす人」を探しているわけではない(イメージ)

 いよいよ就職活動シーズンだが、学生が誤解しがちなのが「面接官は敵」という考え方である。「これぞ根本的な就活における間違いで失敗の原因だ」というのは、就活本『内定童貞』の著者でもある、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。かつて自らも会社員時代に採用過程に携わっていた中川氏が、就活における基本原理を解説する。

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 就活関連の掲示板を見ると、面接官や人事がいかにひどい人物であったかの怨嗟の声が多数書き込まれています。圧迫面接があったといったタレ込みもあります。学生と会っても「なんで人事ってあんなにエラソーなんですか! マジ凹みます!」と文句を言われたりします。

 就活が終わった後は「私が出会ったクソ人事」的な暴露が次々とされることになるのも定番ですが、就活が始まる前に考えたいのが「なんのために企業は学生に会うのか?」ということです。この基本的なことを押さえないで会社説明会や面接に臨むと痛い目に遭うので、ここで真実を伝えておきましょう。

 学生に「面接の意味ってなんだと思いますか?」と聞くと大抵の場合は「落とすためですよね?」と答えられます。

 これは違います。本当は「通すため」です。

 よっぽどの人気企業で勝手に優秀な人材が続々応募する会社の場合、「ちっ、めんどくせーな」的な感覚を多少は持つとは思いますが、それでもやはり「採用予定人数の“一緒に働く仲間”をなんとか見つけたいな!」と企業は考えています。

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