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勝つ喜びはなくなった… 2月の出玉規制でパチンコ店はどう変わった

出玉規制でパチンコ店の客足も減少傾向?

 今年2月に風営法施行規則が改正され、パチンコ・パチスロの最大出玉が従来の3分の2に制限されることとなった。パチンコ・パチスロ業界を取材しているジャーナリストが解説する。

「パチンコやパチスロは保安通信協会(保通協)という試験期間で型式試験を受け、一定の基準内であることを認められた機種だけがパチンコ店に並ぶのですが、今回の規則改正でその基準が変更されました。今年2月以降に型式試験を受ける機種について、最大出玉が約3分の2に抑えられています。全体的に出玉は減りますが、その分投資額も少なく済むような方向に進んでいます。つまり、あまりお金をかけずに遊べるようになった一方で、1日に10万円以上勝つようなことも難しくなるわけです」

 2月に規則が改正されたからといって、すぐに出玉が抑えられた機種ばかりになるということではない。

「新規則での型式試験が行われるのが2月以降であり、それらの機種が実際に店舗に導入されるのは2018年の夏くらいからだと見られています。旧規則の機種も、検定試験をパスしてから3年間は稼働が可能なので、実際にいますぐ状況が変わるわけではありません。

 しかし、パチンコ・パチスロの出玉に関する自主規制は数年前から断続的に行われており、どんどん出玉が抑えられているのも事実。特にパチスロに関しては、2017年10月から“出玉リミッター機能”(一定の出玉を超えると、出玉が増える状態が強制的に終わる機能)が搭載された“5.9号機”と呼ばれる新機種しか導入されなくなっていて、パチスロユーザーが減少傾向にあります」(前出ジャーナリスト)

 では、2月の規則改正以降、パチンコ店の様子はどう変わったのだろうか。パチンコに詳しいライターのA氏はこう話す。

「まず、パチンコもパチスロも基本的に出玉性能が低い機種しか型式試験を通過しないという実情があって、そういう機種は“出ないから”とあまり人気がない。人気がないならパチンコ店もそんなに導入しないということで、新機種があまり入らなくなっています。“機種の入れ替え”が毎週のようにあったとしても、数年前の人気機種が復活導入されるケースが多い。新機種を楽しみにしているパチンコ・パチスロファンにしてみれば、かなり残念な状況です」

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