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飲食業界の転職は売り手市場、料理人が明かすオファー殺到する人の条件

 しかしながらあまりにもオファーが届きすぎるため、最近は面接を月に1回ほど受けに行ってしまうのだとか。

「店長や社長のことがいけすかなかったらもうこちらから願い下げです。あとは、面接にスーツを着てくるよう言われたので断った店もあります。今は腕があり、やめない料理人が空前絶後で求められている時代かもしれません。今後ももっと良い条件のオファーがあれば、転職はするかもしれません」

 とはいっても、A氏はこの2年間で3回職場を変えたが、いずれも10年間務めた居酒屋ほどは人間関係がよくないという。

「10年勤めた店がせめて30万円を出してくれれば戻ってもいいのですが……。今はよりよい条件を求めて彷徨う状況になるかもしれません」

 今のように転職を続けている場合、定着しない人材だと思われて敬遠されるのではないか、という懸念もあるが、Aさんによると、「とにかく1回でも10年同じ店に務めた経験があればそれは信頼の証になる」のだという。

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