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妻が明かす元TBS山本文郎さんの終活「大変だったのは年賀状の整理」

 墓は相続税がかからない「非課税財産」だ。死後に購入すると課税されてしまうため、生前に購入しておく方が節税対策になるが、由美子さんの、「私は自分のお墓を構えるつもりはないので」という考えもあり、新たな墓は準備しなかった。

「山本は再婚するまでの11年間、ゴルフや宴席などで派手にお金を使っていたので、財産はほとんど残っていませんでした。結婚前から私は彼に、『最期の瞬間まで一緒にいるから』と話していたのですが、家族でなければ、いざという時の手続きができません。入籍したのはそういったことも後押しになりました」(由美子さん)

 再婚後、夫妻はまず、生活基盤を固めるため、山本さんの友人が多い千葉に新築戸建てを購入した。

「資金はふたりで出し合いました。ありがたいことに山本は、“自分がいなくなっても由美子と子供たちが不安にならないように”と、私の名義にしてくれました」(由美子さん)

 現役時代と比べ収入が減る老後の暮らしで大切なのは、「生活のダウンサイジング」だ。由美子さんは山本さんと確認し合いながら、暮らしをコンパクトにまとめた。

「複数あった銀行口座は、銀行とゆうちょ銀行のみに。クレジットカードも1枚にしました。ゴルフの会員権もかなり整理しました」(由美子さん)

 中でも大変だったと語るのが、年賀状の整理だという。交友関係の広かった山本さんは、毎年2000通を超える年賀状を送っていた。

「うろ覚えの人も多くて、相談しながら500枚くらいに減らしました。お歳暮、お中元も毎回3桁は贈っていたのですが、『たとえば旅行のお土産をお渡しするとか、違う形でもいいんじゃないの?』と話し合って。嫌な顔ひとつせず話を聞いてくれたことがありがたかったです」(由美子さん)

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