閉じる ×
ライフ

ずっと逆らえなかった母に小さな反抗、50代女性に芽生えた自信

娘の罪悪感をかき立てる毒母に“仏の一撃”(イラスト/大窪史乃)

娘の罪悪感をかき立てる毒母に“仏の一撃”(イラスト/大窪史乃)

 大人の女性の関係は、友情で成り立つことの方が少ない。同僚やママ友など、仕事や育児での利害関係が絡むからこそ、たとえ嫌な存在がいても、がまんせざるを得ない。それが家族ならなおさら…。そんな負のループから脱出した契約社員の50才女性の体験談を紹介しよう。

 * * *
“嫌な女”に目をつけられても、他人ならば距離をおけばいい。私の場合、それができないからつらい…。だって私の人生の中で最も嫌な女、それは母なんですから。

 母の口癖は「あなたのため」。このセリフとともに、健康食品、占い道具、サプリメント、金融商品などを、私名義で勝手に申し込んでくるんです。

「私ももう子供じゃない。必要なものは自分の判断で買うから」と、母の“善意”を拒否すると、過去を持ち出してヒステリー大爆発!

「あの時、私の言う通りにしなかったから、あなたは結婚もできず、恋人すらいない、寂しい人生を送ることになったんじゃない」

 などと泣き叫ぶ。未婚は事実だから、これを言われると自己嫌悪に陥って、何も言い返せなくなるのよね…。それを見計らって母は、いつも私を自分の操り人形にしようとしてくるんです。

 もう耐えられないと思った私はある時、自分の中で、「1日のうちでコーヒー1杯を飲む数分だけ、絶対に私だけの時間にする」とルールを決めたんです。

 その後、母に「今すぐ回覧板を回してきて」と命令された時も、勇気を出して席を立たなかった。すると案の定、泣き叫び始めたんだけど、

「お母さんも一緒にコーヒーを飲もうよ。飲んだら回覧板を回しに行くから」と、おだやかに言ったら、ポカーン…。泣きやんでおとなしくコーヒーを飲み始めたんです。「あの母に反抗できたんだから、私は大丈夫」という自信になりました。

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。