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介護保険だけで賄えない「在宅介護費用500万円」をどうカバーするか

 介護保険適用外の費用も、自治体ごとの制度を利用すればかなりカバーできる。

 意外に負担が大きい紙オムツ代だが、多くの自治体には要介護の高齢者の紙オムツの費用への補助が出る。たとえば東京・千代田区の場合、紙オムツは月8200円分まで9割引(820円)で買える。その他にも、高齢者の寝具の乾燥消毒サービス(年6回)や訪問理美容サービス(年8回)、介護保険の限度額を超えた利用者への追加の訪問介護サービス(週10時間未満)などが、同様に1割負担で利用できる。

「介護保険のサービスには上限があるから、ヘルパーに来てもらうのは食事や入浴、排泄の介助など身体介護だけにして、ヘルパーでなくてもできる買い物や食事の準備などはシルバー人材センターに頼めば、時給1200円くらいでやってもらえます。そうすれば介護の質は充実するし、家族の負担も軽減できます」(末並氏)

※週刊ポスト2019年10月18・25日号

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