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被害者が語る職場のいじめのリアル 加害者に共通する傾向とは?

 だが、その後、Aさんが東京に戻っても嫌がらせは終わらなかった。営業部員の先輩との営業同行は行われず、営業部の課長から一切仕事を振ってもらえない“放置状態”が続いた。営業部員たちが出払ったオフィスで1人過ごすことが多々あった。飲み会もAさん以外で実施されており、1度も参加したことはなかったという。

「だんだん、自分に何か悪い部分があるんじゃないかと思って、自己嫌悪に悩まされるのは不思議な感覚でした。でも、“新卒追い出し部屋”や“窓際新卒社員”と自虐的に捉えるようになってからは少し気も楽になり、一人でひたすらテレアポをしていました。ほとんどの社員がお得意さんを周っているだけのルート営業の会社でしたから、それしかないわけです。

 そして入社してから1年、ほとほと馬鹿らしくなって辞めました。結局、どうして自分がいじめに遭ったのかはわからないままですが、今思えば、もっと早く辞めるべきだったと思います。黙って我慢しているのではなく、もっと積極的に助けを求めた方がいい。上司や先輩は、自分の保身を一番に考えていて何を言っても無駄なタイプ。社外に助けを求めれば良かったなと思います」(同)

周りのみんなは見て見ぬ振りを貫く

 30代でフリーターの男性・Bさんは、先日、正社員として働いていた会社を陰湿ないじめを苦に退職したばかりだ。ミスを注意するところから、孤立させていく流れがあったという。

「最初は些細なことでした。業務報告すると『報告が長い。上の人間は読む時間が限られているから短くしろ』。短く端的にまとめると、『手を抜くな。状況をわかりやすくしろ』と。さらに、エクセルで作った書類に小さなミスを見つければ、『何で間違えるのか』。『セルの幅が0.1ポイント違う』なんていうのもありました。それをみんなの前でネチネチと1週間言われつづける。その後も常に何かミスをしていないか粗探し。事あるごとにいちゃもんをつけられました。

 周りのみんなは、他人事と言わんばかりにだんまりです。反論して面倒くさくなるのもイヤだったんでしょう。結局、被害者はどんどん孤独に追い込まれる。見て見ぬ振りをされるというのも、完全にいじめの構図ですよね」

 営業成績が良くて愛想もよいBさんは、入社してから社長のお気に入りだったという。だが社長とあまり剃り合わなかった部長にとって、Bさんは煩わしい存在だったようだ。部長から直接の嫌がらせやいじめはなかったが、実行犯は部長の腰ぎんちゃくである課長だったという。

「部長は営業成績トップ。僕はナンバー2にまで上り詰めましたが、課長は最下位。立場が弱い彼が、部長が面白くないと思っているヤツをいじめたら株が上がると思ったのではないでしょうか。部長が課長に指示を出していたかどうかはわかりませんが」(Bさん)

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