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被害者が語る職場のいじめのリアル 加害者に共通する傾向とは?

 “大人のいじめ”被害者が語る、加害者の傾向とは?(イメージ)

“大人のいじめ”被害者が語る、加害者の傾向とは?(イメージ)

 神戸市立東須磨小学校の教員いじめ問題が発覚して以降、大人のいじめに注目が集まっている。社会人になってから、職場の中でどのようないじめが行われているのか。被害に遭った経験者たちにその実態を聞いた。

 30代の男性会社員・Aさんは、新卒で入った前職の中小メーカーに在籍している時、工場がある地方で2か月間の研修を受けたときのことを振り返る。その企業では寮から工場まで約5キロの距離があるため、出勤時には先輩が車で迎えに来ていた。だが、研修が始まって1週目で、早くも異変が起きたという。

「最初は2人の同僚と一緒に連れて行ってくれていたのですが、ある日から送迎がなくなったんです。約束の時間から30分過ぎても迎えが来ないので、最初は何かのミスだと思いましたが、同僚に聞くと、私にだけ待ち合わせ時間と場所の変更連絡が来ていませんでした。そこで、自分だけハブられていると気づきました」

 それからAさんは、早く起きて歩いて会社に通った。そのうち、自転車を購入してどうにかやりすごしていた。

「運の悪いことにその先輩は教育係でした。私が送迎の件をなかったことのようにふるまっていることが気に食わなかったのでしょうか、安全靴を隠されていたり、社食の仕出し弁当が私の分だけなかったりと……、稚拙な嫌がらせが始まりました」(Aさん)

 Aさんには、そうしたいじめを受けるような思い当たる節はなかった。だが、リーマン・ショックの影響で各企業が求人を絞り、就職も買い手市場だった当時やっと入社できた会社だったため、波風を立てたくはなかった。

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