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意外と多い?「メルカリ疲れ」、出品者と購入者それぞれの言い分

強気の出品者のコメントに嫌気が差した人も

 20代の女性会社員・Bさんも、不要になった服や本、CDをよく出品していたが、「結局、割に合わないからやめました」とため息を漏らす。

「普通に廃棄してもいいのですが、誰かが有効活用してくれたらという気持ちで出品しているので、そんなに“儲け”を考えていなかったんです。例えば500円で売ったとしたら、販売手数料や送料などで実質の“取り分“は300円を切ることだってザラ。ただ、時間がないなかでの梱包の手間、面倒なやりとり、受け取り評価されないなどのストレスが大きくなると、だんだん“もういいや”と思うようになってしまって。売れるかどうか、ずっと待っているのも面倒になりました。私は処分したいと思ったら、すぐにその場からなくしたい。そのために、ギリギリの値段で出品しているというのもあったんです。時間に余裕がある人にはとてもいいシステムかもしれませんが……」(Bさん)

 出品する売る側で嫌気が差した人がいれば、購入する側でもメルカリを敬遠し始めた人もいる。30代男性会社員・Cさんは、強気の出品者が目立つようになったことがストレスにつながったという。

「正直、中古品でも高い価格設定をしている人が多い印象があります。この価格で中古なら、新品で購入した方がいいと思うことが増えてきました。しかも、出品者には『プロフィール読んでから購入してください』『コメントしてから購入してください』などの注釈をつけている人が多い。中には『プロフ文中の“暗号”をコメントに書け』みたいな指示もある。もちろん、出品者みんながみんなではありませんが、それで激安ならともかく、価格も中途半端となると、結局普通にネット通販か実店舗で買った方が、ストレスなく買い物ができる」(Cさん)

 30代女性会社員・Dさんは、購入した商品の梱包の雑さや返品対応の面倒さに辟易したという。

「交渉して安く買えたと思ったら、包装がティッシュ箱で、謎のシミがあったりして気持ち悪くなったことがありました。返品についても、どう考えても出品者に非があるのに、それを出品者が認めようとしなかったことがあって、そのやりとりが本当に面倒でした」(Dさん)

 メルカリの普及で個人間取引が気軽にできるようになったが、その反面、一般人同士のやり取りであるがゆえの苦労を感じる人も少なくないようだ。

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