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高齢ドライバーへの運転制限は必要か否か? 専門家の見解は

高齢ドライバーに運転制限は必要か否か?

高齢ドライバーに運転制限は必要か否か?

 高齢ドライバーによるブレーキとアクセルの踏み間違い事故なども多発しているが、それでは高齢ドライバーへの運転制限は「必要」か「やりすぎ」か?──本誌・週刊ポストの読者アンケートでは【必要】60.1%、【やりすぎ】38.2%という結果になった(*「2020年日本の重要問題について意見をお伺いします」から集計。998人が回答。100%に満たない部分は無回答)。ここでは見解の異なる2人の識者の意見を紹介しよう。

●寺林智栄氏(弁護士・必要派)

 年齢で区切ることへの議論はありますが、75歳以上の後期高齢者になると、認知機能が徐々に衰えてくるという問題があります。

 視力や咄嗟の判断力、初歩的な運転技術などの検査項目を設け、一定の基準に満たなければ免許を返納してもらう。期間内に検査を受けない人は、強制的に免許を没収する、といったやり方も考えなくてはなりません。

 運転に自信のある人ほど運転技術の低下には気づきにくい。車に乗りなれている方が認知症になると、車で徘徊をすることも考えられます。

 法的責任を問えず、被害者が泣き寝入りというケースもある。

 地方では交通機関の問題もありますが、人命にかかわることなので、インフラの整備も行なったうえで運転制限する制度は必要と思います。

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