中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

ネットニュース編集者・中川淳一郎氏が「40代でセミリタイア」する真意

 当時はウェブメディア(ネットニュース)が紙メディアや電波メディアからバカにされていた時代なだけに「この野郎! いつかお前らに一泡吹かせてやるぜ!」といった気概でやっていたところ、2010年頃を過ぎるといわゆる「オールドメディア」もウェブを重要視するようになりました。

 理由はウェブに広告費が集まったからです。別に電波と紙がオワコンなんて言う気はありませんが、配分が変わってきて今や広告主もウェブに露出することとそこで拡散することを求めるようになっています。だからこそ私も紙メディアのウェブ版の編集にも携わることになり、成長させるべく、労働をし続けてきました。

 そういった状況に身を置いてきたわけですが、ウェブメディア業界で働く最大の問題点というのは「休みがない」ということに尽きます。新聞だったら「休刊日」はありますし、雑誌も「合併号」があり、その業界に従事する方々は一応休むことはできます。しかし、ウェブの場合は365日の更新が必須のため、必然的に休みはなくなります。

 この生活をそこそこ長く続けていたところで「あと数年でオレはこの業界と決別すべきだな」といった感覚を抱き、東京五輪がある2020年、47歳になったあたりでここから撤退するのがそろそろ潔いのかな、と思い、私は「2020年、東京五輪終了後にセミリタイアをします」と2013年頃から周囲の人たちには伝えていました。

 そしてついに2020年が来ました。75歳まで働かせようとする政府の思惑がある中、それよりも28年も先に仕事から離れようとする根性なしの私ですが、「それもしょうがないかな」と思っています。

 だって仕事ってキツいもん。
 もう毎日やりたくないもん。
 休み欲しいもん。少しはぐーたらさせてくれよ……。

 こんな気持ちを抱いたがために「2020年8月いっぱいで辞める」と宣言しました。しかし、これが様々な副次効果をもたらし、多くの方が「最後に一緒に仕事しましょうよ!」とオファーをくださるようになったのです。

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