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パチンコ業界の苦境、新型コロナと禁煙化のダブルパンチに耐えられるか

都内の大手パチンコチェーンは軒並み臨時休業に

都内の大手パチンコチェーンは軒並み臨時休業に

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、緊急事態宣言が発令された。多くの大手パチンコ店チェーンは、対象地域となる東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、福岡の7都府県のある店舗の臨時休業を発表。パチンコ業界に詳しいフリーライターの藤井夏樹氏は、今回の措置に対する影響についてこう話す。

「4月最初の土日である5日と6日には、都内の大手ホールチェーンが足並みをそろえる形で臨時休業になりました。このときは、あくまでも自粛という形で、いくつかの中小ホールは追随して休業。一方で変わらず営業していた小規模ホールもたくさんありました。

 今回は、緊急事態宣言の発令によって、対象地域のパチンコ店は軒並み休業となっています。期間は特に明示されていないケースがほとんどで、今後、状況によっては全国的な営業自粛に発展する可能性もあるでしょう」

パチンコ店で感染したくない

 こういった状況の中、新型コロナウイルスの影響でパチンコに行かなくなったという人も少なくない。

 10年来のパチスロファンだという30代の男性会社員・Aさんは、都内で妻と2人暮らし。少なくとも1週間に1回はパチスロを打つ生活を10年近く続けてきた。妻もまたパチスロファンで、休日に2人でパチンコ店に行くこともあったという。しかし、すでに1か月以上パチスロを打っていない。Aさんはその理由をこう話す。

「やはりコロナに感染したくないという思いが強いです。コロナが問題になってから、外出時はずっとマスクをつけていますし、できる限り時差通勤をして、満員電車を避けるようにしています。人が多そうな繁華街にも行かないようにしている。換気に問題がないとしても、飲みにもパチンコ店にも行かない。そういうことです」

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